いまさら? ノート e-POWER乗ってみた

 車検の代車として、ノート e-POWERを運転してみました。すごく売れているらしいです。そこで、どんな車だったのか独断と偏見でレポートしてみたいと思います。

 ただし、1泊2日のおつきあいだったので、すべての機能をためしたわけではありませんので、あしからず。(ここで使用している画像は、自分で撮影した物の他、日産ホームページから拝借しました)

 ちなみにワタシが普段乗っている車はセレナハイブリッド(HFC26)。無印のノートにもレンタカーで乗ったことがあります。

  

1 ノート e-POWERってどんな車なのか?

 

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  このページを興味を持って見た方は、「何を今更。」と思うかもしれません。しかし、「ノート e-POWER乗ってみましたよ。」と知り合いに話しても、だれひとりとして知っている人はいませんでした。まぁそんなものなんでしょうね。

 

 でも、売れている!

 

 

一応、ノート e-POWERについてざっくり説明すると、ガソリンエンジンで発電・バッテリーに充電しながらモーターで車を動かす車です。

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  ボンネットを開けると、本来ミッションがあるはずの場所に、ど~んとモーターが乗っかってます。

  というわけで、

 

  • エンジンの力で車を動かしていません。

 (発電オンリーです)

  • アクセルをどんなに踏み込んでも、エンジンの回転は上がりません。
  • 減るのは遅いですが、ガソリンを入れないと動きません。
  • アクセルはモーターの出力を制御するスイッチです。
  • メインスイッチを入れても、エンジンは動き出しません。
  • 車を降りるときもエンジンは止まったままなので、ちゃんとスイッチを切りましょう。

 

 とあげていくと、キリがないのですし、なにやら難しいことになりそうですがスイッチ切るのを忘れなければ、いたって普通の車です。

 

 

2 燃費はどうよ?

 

  34 km/L(e-POWER X)、素のノートが23.4km/Lですから、約50%の向上となります。もちろん、カタログ通りになるわけもなく、それなりのアップダウンのある夏場の運転で約19km/Lでした。ワタシのセレナが9km/Lちょっとですから、2倍の燃費ということになります。

 では、e-POWERの価格差を燃費でまかなえるのか?ざっくり計算すると「10万㎞走って、トントンになるかもしれない。」といったところでしょうか。

 このあたりはセールスさんも認めていて、「さらに、値引きも違ってきます。そこをわかっていただいて、e-POWERを購入されるお客様が多いんです。」ということでした。

 では、お金を余計に払ってでも、e-POWERにするのか。

 おそらく次の項目が理由です。

 

 

3 運転してみて(ドライビングフィール)

 

 

 こればっかりは、乗ってみないとわかりません。

 

 

 

 と、いうわけにもいかないので。

 

 

 まず、素のノートですが、良くも悪くも普通の車です。大人3人と荷物を載せても、違和感なく運転できます。

 

 

 そして、e-POWER

 

 最初に紹介しましたが、

 

  • メインスイッチを入れても、エンジンは動き出しません。

 

ということは、夏場でエアコンフル回転でも、アイドリングというものがない。車内が冷えるまで、エンジン掛けておこうか~。とすると、今のご時世、後ろめたさを感じてしまいますが、それがない。

 

 

  •  減るのは遅いですが、ガソリンを入れないと動きません。

 

 これは、試乗だけでは実感できませんが、「いつまで経ってもガソリンのメーターが減らない。」というのは、すごいお得感を実感します。

 

 

  • アクセルをどんなに踏み込んでも、エンジンの回転は上がりません。
  • メインスイッチを入れても、エンジンは動き出しません。

 

 このあたりは、「他の車とは違う。」というのが、確実に伝わる部分です。

 

 

  • アクセルはモーターの出力を制御するスイッチです。

 

 とにかく、「踏めば踏むだけパワーが出てくる。」といった表現がぴったりです。モーターだから。燃費重視だから。という非力さは微塵もないどころか、パワフルです。信じられないという方は、試乗してフルスロットルをためてしてください。レプシロエンジンとは全く違う、異次元の加速が味わえますから。

 

 

4 内装とかシートはどうだったのか

 

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これについては、普通+αです。取り立てて良いわけでも、悪いわけでもありません。

 なのですが、ひとつだけ難点を。

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 外の光が反射して見にくい

 

ですが、肉眼でも太陽の角度によっては、こんな風に反射してメーターが見にくい状態になります。

 そして、エアコンのコントロールパネル。円を基調にしたデザインですが、慣れないと、直感的に操作しにくく感じました。

 

 

5 先進機能試してみた

 

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○ インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物検知機能付)

 

 周りが全部見えて便利そう。と思うかもしれませんが、使わないことに慣れた身としては、ナビ画面に投影されているにもかかわらず、「画面が小さくて見えない。」というのが、正直な感想です。

 移動物検知機能は、「不注意で」というのを防止するには、良い機能だと思いました。ただ、状況によっては警告音がうるさく感じますが。

 

○インテリジェント ルームミラー(インテリジェント アラウンドビューモニター表示機能付)

 

 これもあえて必要はないかな。と思います。バックモニターの画面が写りますから、真下はよく見えても、もっと後ろの方は、写りませんから。

 

 

○インテリジェントクルーズコントロール

 

 一定速度をセットすると、前の車との車間距離がつまっても、自動的に速度を調節してくれます。信号でもちゃんと止まってくれます。

 その他、いろんな安全装備が満載です。これらは、お世話になる機会は限られていると思うかもしれませんが、ボ~っと運転していると、意外に助けられるものだと感じました。

 

 

6 e-POWERに疑惑あり

 

  というのは大げさかもしれませんが、約20㎞の走行で燃費計は約19㎞/hを表示していました。ということは、約1Lの燃料を消費した計算になります。

 メーター内にはエンジンの作動状態が表示されますが、それをみていると、エンジンが作動しているのは数分間でした。たった数分で1Lのガソリンを消費するというのは不自然です。また、エンジンが作動すると、ちょうど汎用発電機が作動しているようなブイ~ンと音がするのですが、その音が表示がモーターのみの作動でも聞こえてきます。もしかして、意図的にエンジンが作動していても表示しないようになっている?

 

7 結局どうなの?

 

 

 実は、ここまでひとつだけ紹介していない機能があります。

 それは、アクセルペダルだけで発進・加速・減速・停止ができる機能。

 最初は違和感を感じますが、すぐに慣れて思い通りに車を操作できるようになり、ブレーキを踏むのが余計な操作をしている気分になります。

 ですが、微妙な加減速を右足だけで操作するというのは結構疲れます。

 

 とはいうものの、減速=バッテリー回生というEVの正しい操作感というのは、こんな物じゃないかと思いました。ならば、微妙な操作を足でやるというのではなく、手で操作するのが楽かもしれないなと。そうなると足に障害があるというのは、これまで車を運転する大きな障害になっていたわけですが、それも関係なくなる可能性があるとまで感じました。

 

 

そして、最後に結論です。

 

 

次の車に買う?と言われれば、「買いません。」

 

でも、ノートという車に興味があって、50万円プラスでまったく異次元の運転感覚が味わえる、しかも50%燃費が良い。というのであれば、「そりゃ、e-POWERでしょ。」というのは、充分理解できると思った1泊2日でした。